理事長所信

Belief

はじめに

希望に満ち溢れた令和という時代が始まり、3年が経過しました。昨年は国民に大きく期待された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が57年ぶりに我が国で開催されました。多くの競技で無観客開催などといった制限があり、当初私たち国民が描いていた形での開催とはなりませんでしたが、このような状況下でも選手たちが多くの時間を費やし人生を賭け努力してきた成果を大舞台で発揮しようと果敢に挑戦する姿に感動し、多くの国民が勇気をもらったのではないでしょうか。

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大により、当たり前だと思っていた日常は多くの制限が設けられ当たり前ではなくなり、私たちの生活は一変しました。わずか数ヶ月でパンデミックと呼ばれるほどの世界流行となり、世界中で計り知れないほどの影響を及ぼし、今もなお新型コロナウイルス感染症拡大は私たちの生活に大きな影響を与え続け、我が国においても戦後初めて緊急事態宣言が発出され、国民は不安のなか、その恐怖に怯えながら生活しています。 私たちの住み暮らすオホーツクの中核都市北見市においても新型コロナウイルス感染症拡大の影響は甚大であり、度重なる緊急事態宣言による外出自粛により地域経済は疲弊するなか、多くの事業が中止となり、地域住民や子どもたちの笑顔に触れる機会が減少しました。今、本当に必要なことは何なのかを考えさせられ、不必要なものは削ぎ落され、価値が認められることだけが残る社会へと変化しており、私たちは先駆けの精神を持つJAYCEEらしく、「私たちに今できること」を必死に模索し持続可能な地域の創造に向け歩みを進めてまいります。 目に見えない新型コロナウイルスは人々の生活様式を変化させ、価値観をも変化させたのです。この価値観の変化は(公社)北見青年会議所の運動においても同様であり、私たちは新しい生活様式に合わせ、今後地域や地域住民から何を必要とされているのか真摯に向き合い、判断し行動していく必要があるのです。

1953年、北見青年会議所は設立され、70年という永きに亘り先駆けの精神を持って困難に立ち向かい、脈々と歴史と伝統を紡いできました。誰もが経験したことのない国難とも言える社会情勢のなか、今こそ地域の明るい豊かな社会の実現に向けて現実を直視し、未来を創造していく必要があります。私たちJAYCEEが、地域のことを真剣に考え、一歩踏み出す勇気こそが地域を明るく照らす光となるのです。

地域社会に貢献できるひとづくり

青年の学び舎と呼ばれる青年会議所ですが、必ず成長が約束されている組織ではありません。しかし、経験という多くの意識変革の場を提供し、多くの達成感や感動、そしてかけがえのない多くの仲間と出会うことができる唯一無二の団体です。性別や年齢、職業が違う会員が相集い力を合わせ、明るい豊かな社会の実現という同じ理念に向かって、時にぶつかり合い、時に励まし合い、切磋琢磨して自己研鑽に励むことで自身の成長につながるのです。

今年度、新たに入会したメンバーには、多くのメンバーと知り合い、共に活動をしていくなかで友情を深め、困難を乗り越え絆を深めることで真の仲間を得てもらいたい。普段の生活では味わうことのできない経験から地域社会に貢献する必要性を理解するとともに相手を思いやる利他の心を養うことが地域のリーダーとして成長する礎となるのです。

私たちは永きに亘り、子どもたちや青少年の地域への愛郷心を醸成するために教育事業を展開してきました。いつの時代も地域にとって子どもは宝であり、子どもたちの成長は地域を明るく照らす光です。多様性が進む現代社会のなかにあっても変わらぬ子どもたちの笑顔をより地域に輝かせるために私たち子育て世代が学校や家庭、地域と一体となり連携することで多くの人に子どもへの関心を持ってもらい、子どもたちが住み暮らしやすい地域を創造していきたい。

現代社会を生きる子どもたちは物質的豊かさが得られた一方でITの発達や少子、核家族化の影響で、コミュニケーション不足が危惧されています。人と人とのつながりや社会とのつながりといった学校教育とは一味違う青年会議所だからできる教育事業を展開し、子どもたちの豊かな心と思いやる心を育成してまいります。

地域の未来を担う青少年には自分たちの住むこの地域に興味を持ってもらい、魅力を発見し地域を愛してもらいたい。地域のことを思い、自らが率先して行動することが愛郷心を醸成する機会となり、持続可能な地域社会へ向けた次世代のリーダー育成に邁進してまいります。

持続可能な組織づくり

(公社)北見青年会議所は2013年に公益社団法人格を取得してから10年目を迎えます。これまで先輩諸氏から受け継がれてきた歴史や伝統を大切にし、厳格な組織運営を行うとともに時代の変化のなかでも青年会議所運動を最大化させるため、会議そのものの運用や慣習を見直し効率化する取り組みを進めてまいります。

私たちの青年会議所運動を広くより効果的な広報活動を通して、地域に向け迅速かつ魅力的に発信することで関係諸団体や地域住民の理解から共感へとつなげます。

今後もより良く地域を変え続け、地域から必要とされる組織であり続けるために未来に向けた道標として今後の(公社)北見青年会議所がどうあるべきかを示す中期ビジョンを掲げ、次代を見据えた組織づくりを行っていきたい。

全国的な問題となっている会員減少については、(公社)北見青年会議所においても喫緊の大きな課題となっています。メンバー数はピーク時の1978年131名から現在は50名を下回り、減少の一途を辿っており、組織の存続をも危ぶまれる状態と言っても過言ではありません。この地域から青年会議所の炎を絶やすことのないように従来の方法だけでなく、新たな取り組みを行い、メンバー全員で会員拡大に積極的に取り組んでまいります。

地域住民とともに創るまちづくり

私たちは今まで愛郷心を育み地域の活力を生み出してきた北見ぼんちまつりや多くの地域住民と手を取り合い、共に創り上げてきた北見ハーフマラソン大会を開催してきました。しかしながら、近年では自然災害や新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、事業の中止や縮小開催、地域住民とのコミュニケーション不足など思い描いたまちづくり事業が行えているとは言えません。今後一人でも多くの能動的市民を増やしていくためにも新たな生活様式を踏まえ、今までにない発想から新たなカタチを創造し地域住民と手を取り合い、ともにまちづくりに取り組む必要があります。地域住民と多くの意見を交わし、まちづくりに参加していただくことで一人ひとりの地域に対する愛郷心が高まり、事業をやり遂げる達成感を感じてもらうことで地域の一体感を生み、持続可能な活力あふれる地域の創造につながります。

未来に向けた70周年事業

 本年、(公社)北見青年会議所は創立70周年という節目の年を迎えます。1953年、全国で44番目の青年会議所として創立されて以来、永きに亘り先輩諸氏のたゆまぬ努力と揺るぎない信念によって、北見青年会議所は歩みを止めることなく、いつの時代も地域に必要とされる組織としてひとづくり、まちづくりに貢献してきました。私たちが今もこうして青年会議所運動を展開できるのは先輩諸氏が築いてこられた歴史と伝統が信用となり、関係諸団体や地域住民から必要とされる組織へと成長を遂げてきたからです。今日まで北見青年会議所の歴史と伝統を紡いでこられた先輩諸氏に感謝と敬意を示し、創立70周年記念事業を行うとともに未来に向けて持続可能な組織となることを目指します。

JCのスケールメリットを活かす

これまで(公社)北見青年会議所は多くの出向の機会を通して、個が成長し、その成長をLOMに持ち帰ることで組織の成長につなげてきました。(公社)日本青年会議所及び(公社)日本青年会議所北海道地区協議会は各種事業を通して、私たちに様々な学びの機会を提供してくれています。その学びをLOM、地域に還元するとともに私たち自身の成長につなげるため各種事業に積極的な参加をしていく必要があります。出向先では同じ志を持つ仲間と出会い、活動を通して共に切磋琢磨し、友情を育みながら自己成長へとつなげてまいります。個の成長をLOMに還元することがLOMの運動をさらに力強く発展させることへとつながり、地域により良く変化をもたらす一歩となるのです。

結びに

私たちが日々青年会議所運動に邁進することができるのは、青年会議所運動にご理解いただき、いつも快く背中を押してくれている企業、家族、会社の仲間、そして70年という歴史と伝統を紡いでこられ、いつも現役メンバーを応援してくれる先輩諸氏がいるからです。私たちは応援していただいている皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、地域の明るい豊かな社会の実現に向けて、少しの背伸びをしながら勇気を持って挑戦していかなければなりません。

青年会議所は40歳までしか活動ができません。時間に限りがあるのです。だからこそ一瞬一瞬を大事にしながら同じ志を持つ仲間と共に活動できることへ感謝し、笑顔を忘れずに青年会議所運動に取り組んでいきたい。

ただ、地域をより良くすることはそう簡単なことではありません。いくら地域を良くしたいと願っても行動を起こさなければ変わることはないでしょう。行動を起こすときには失敗を恐れてしまうかもしれません。たとえ失敗しようともその地域を良くしようと勇気を持って踏み出す一歩こそが私たちの地域に変化をもたらす光となるのです。

私たちの一歩が私たちの地域を創ります。

大丈夫です。

私たちなら、必ずできます。

新しい時代に向け、一人ひとりが光り輝き
地域の未来を明るく照らそう。

基本方針
Basic policy
歴史と伝統を紡ぎ、新しい時代に向け一人ひとりが光り輝き
地域の未来を明るく照らそう!
  • 地域社会に貢献できるひとづくり
  • 持続可能な組織づくり
  • 地域住民とともに創るまちづくり
  • 未来に向けた創立70周年事業