理事長所信

Belief

はじめに

令和という新元号が始まり3年目を迎え、社会的、経済的な大きな変化に直面してきた。消費税率の引き上げから戦後最長とされる景気拡大の転機が期待された中、グローバルな社会情勢の変化が新時代の舵取りを大きく左右した。新時代の北見市が抱える問題は大きく分け人口減少と超高齢化社会であり、少子化は労働人口の低下を招き税収の減少をさせ、高齢化は団塊世代が70歳を超え、労働生産性の低下が懸念される。いつの時代も問題の種は尽きず、その時代を生きる青年会議所メンバーにとって決して平穏ではなく、地域の抱える問題に焦点を充て、地域に根差した活動から問題を緩和させていく必要があるのだ。

2020年世界中を震撼させた未曾有の疫病、新型コロナ ウイルス感染症(COVID19)のパンデミックによって底の見えない経済の混迷の中、終息の見えない状況が続いている。

戦後、間もない焼け野原という苦難に満ちた時代、新日本の再建は我々青年の仕事である。と志を掲げ青年会議所は産声をあげた。現在も私たちの生活に甚大な影響を与えている現状はあの苦難に満ちた時代の日本復興と相似しているのではないだろうか。

今日、私たちの住み暮らす愛すべき北見市においても新型コロナウイルス感染症(COVID19)のクラスターが発生し、緊急事態宣言による外出自粛が地域経済を圧迫した。GDPは実質27.8%減という記録的な数値まで落ち込み経済の衰退は喫緊の課題であり、これから迎えるであろうウィズコロナ、アフターコロナという時代に先駆けの精神を持つJAYCEEとして、地域経済の充実に取り組んでいきたい。

青年会議所の意識変革運動は釣りに例えられることがある。お腹を空かせた人に魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教える。お腹を空かせた人に魚をあげるとすぐになくなってしまうが、魚の釣り方を教えれば生涯食事に困ることはなく、また別の人へ釣り方を教えてあげることができる様になる。魚をあげることは奉仕運動であり、釣り方を教えさらに多くの人へ伝播していくのは意識変革運動である。

意識変革運動を通じ、地域経済の充実に寄与していくために、青年会議所原点の姿を見つめなおすことが重要であり、顔と顔を合わせ語り合うその先に責任意識が高められ力強さを生み出す使命感があると私は信じてやまない。いつの時代も使命感を持ち、地域の抱える問題に適応した運動を展開していくことが青年会議所たる所以であり、地域から必要とされる組織であり続けることができるのだ。

地域に根差した活動をする青年会議所。しっかりと地域に根を張りウィズコロナ、アフターコロナという制限が数多くある時代に先入観を取り払うイノベーションを起こし地域的価値を高めることから持続可能な地域を創造する。

未来永劫続く逞しい組織へ

青年会議所という組織は三信条である修練、奉仕、友情を体験し、自身を人としてより高い段階へ引き上げる人生最後の学び舎であると言われている。組織は会員がいるからこそ成り立つものであり、組織の活性化には若い力が必要である。次世代を担う青年経済人として入会1年目には青年会議所におけるスケールメリットから人的ネットワークを広げてもらいたい。青年会議所は率先して行動することで知識と経験を得ることにつながり、幾多の活動は成長の鍵となる。地域を思い考え協力し合い、共に困難を乗り越えることで信頼関係が構築され、青年会議所内のみならず、私行においてもかけがえのないものとなり強い絆でつながっている実感を持つだろう。

入会一年目の新入会員には地域づくりの重要性から郷土愛を深めて欲しい。地域全体が郷土愛に満ち、その行動から促す地域活性化が重要であり、最前線で地域を牽引するリーダーの育成が青年会議所としての担いである。若い力が郷土愛を培うことで地域に希望をもたらし、その成長とともに地域は明るく照らされる。

組織とは個の集合体であり、共通の目的に向かい力を合わせ挑戦し続ける先に磨かれ成長し続ける持続可能な組織の姿がある。個の成長こそ組織の成長であり一人ひとりが青年会議所運動に向き合い心から楽しむことで充実と達成感を感じてほしい。組織内での信頼関係の構築には自らに与えられた役割と責任を途中で投げ出さず全うし、自己研鑽に励むことで個と組織の魅力が高められ、揺るがない威信となり(公社)北見青年会議所が関係諸団体や地域住民からの信頼を得ることにつながっていく。永きに亘り、先輩諸氏より受け継がれた歴史と伝統、そして厳格な組織運営を大切に歩んでいきたい。時代が変われども明るい豊かな社会の実現を理念と掲げ、発信する魅力ある青年会議所運動は、模範となり地域住民の心に必ずや響き大きな共感から希望への活路となり、持続可能な逞しい組織へと飛躍する。

地域に根差した青年会議所運動を展開するために、必要となる広報活動には見る者を魅了する情報と説得力を持ち迅速かつ丁寧に発信することで(公社)北見青年会議所をブランディングする。青年会議所の存在価値を高め広く伝播することで、多くの共感を生み、地域に求められる組織となる。

近年、大幅な会員減少に悩まされ規模縮小という言葉をよく耳にする。そして、地域活性化を行うためには一人でも多くの協力が必要である。新規事業であれ、継続事業であれ一人の力では太刀打ちできないことも多くの同志がいれば心強く誠を尽くし取り組むことができる。同志を増やし常に力強い組織でいるために究極の青年会議所運動と言われる会員拡大を最大限に行いたい。会員拡大は一部の人間だけで行うものではなく、会員全員で臨むものであり、他人事ではなく自らのことと捉えて欲しい。意識の変化が情熱へと昇華し、新たな仲間を呼び込む力となり会員拡大を成功に導く。

地域の未来を照らす教育と経済の相乗効果

地域の未来を担う子どもたちは財産である。私たちは、住み暮らしやすい地域と、郷土愛を育み、希望に満ちた未来を子どもたちに残す役目があると考える。夢や笑顔溢れる地域の創造には地域が活気に溢れた状態になる必要があり、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の拡大によって大きな打撃を受けた地域経済を回復に導き未来へのステップとしたい。

子どもは大人になることができないが大人は心が弾むことによって子どもに戻ることができる。子どもの目線に立ち、向き合い、未来に向けて考え行動したい。地域の子どもたちが抱える問題は様々であるが、学校・家庭・地域との連携からより子どもたちへの関心を高め、より良く安心な未来をアップデートしていきたい。子どもたちが成長していく過程で重要なのは多くの失敗と成功を体験し豊かな心を育むことで生きる力を高めていくことである。地域の未来を担う子どもたちには豊かな心を育み人間性や社会性を向上させ自立心と責任感を持って逞しく成長してほしい。その成長の先には未来へ続く輝かしい道ができているだろう。

青少年は多くの可能性を秘めている。青少年が地域に関心を持ち自ら進んで行動することが持続可能な地域社会を創造していくうえで必要不可決であるのだ。私たちは責任世代として青少年と共に地域の特色を捉え魅力を見いだし、笑顔溢れる未来を創造する必要がある。生まれ育った地域への郷土愛を高め、青年会議所との連携から得られる知識によって成長の機会としたい。

北見市は恵まれた自然環境とそこに関わる農林水産業の第一次産業を基盤とし、木工、鉄工、食品加工業を中心とする地場産業と電子部品製造業などの工場による第二次産業が形成され、さらには商業やサービス業の拠点として周辺町 村の購買力を吸収する第三次産業が伸びてきた結果、オホーツク圏の中核都市として発展してきた。しかし、その反面、これまで地域の課題として若年層の人工流出、地域経済の停滞が取り上げられてきたが未だ解決に結びついておらずコロナ禍によって地域社会への圧迫はより一層深刻化し、地域の活力を取り戻すためには企業の発展から地域経済を充実させなくてはいけないと考える。まずは、私たちがビジネス力を向上させ、個のスキルアップから自社企業への還元に徹底する必要がある。

時代に沿った新しい経済や社会の在り方を見つめ、地域との共有から共感へとつなげ持続可能な未来を創造することで地域経済に好循環を生み出していく。

住み暮らしやすい環境の創造から醸成される郷土愛、そして自社企業の発展から高まる地域経済の好循環、この相乗効果による二つのインパクトから地域は明るく逞しいものとなるだろう。

周囲を巻き込む協働の地域づくり

能動的市民を増やしていく。協働を語るうえで切っては切れない言葉である。そして、地域づくりはその地域に住み暮らす人々が自らの発意と行動によって地域の魅力を活かし、より良い暮らしを実現するための取り組みであると考える。

地域住民の声から生まれ多くの地域住民と手を取りあい信頼関係を築いてきた北見ハーフマラソン大会や、郷土愛を育み地域の活力の源となり地域住民の記憶に幾度となく 色褪せず蘇る北見ぼんちまつりは時代に沿ったカタチに挑戦し、新しい生活様式を踏まえ果敢に取り組む必要がある。

近年、災害、悪天候により思い描くカタチを残せず、カタチを変えてでも開催できる方向性を示しているが、災害や悪天候に左右されることがなく固定観念に捉われない思い切った挑戦から協働による地域づくりを進化させる必要があるのではないだろうか。それこそが地域を想う地域に根差した青年会議所運動だと考えたい。

故きを温ね新しきを知るという温故知新たる言葉がある。この言葉の如く、古き良き時代と現代を掛け合わせた誰一人取り残すことのない協働の地域づくりが多くの能動的市民を生み出す意識喚起となるだろう。能動的市民と地域が手を携える好循環から活力溢れる地域の創造が実現する。

未来へ向けた仲間づくり

コロナ禍において私たちの生活は急速に変化し、これまで当たり前のように行われていた対面での交流はICTを利用した交流へとカタチを変え、コミュニケーション不足から仲間意識の低下が見受けられる。

私は2014年に入会し、多くの先輩諸氏の皆様やLOMメンバーとの友情を育んできた。何度も岐路を迎え困難に負けそうになりながらも周りからの支えによって諦めず乗り越えることができた。先輩諸氏の皆様を見ていると多くの苦楽を共にした仲間と当時を語り、交流を重ねる姿に羨ましさを感じることがある。困難に立ち向かい乗り越えてきた姿だからこそ魅力を感じるものであり、私自身もそうでありたいと思える。つらい時こそ支え励まし合うのが仲間であり同志であると私は信じている。そして、全メンバーにも諦めず物事をやり遂げるときの支えとなり互いに助けとなって欲しい。青年会議所は単年度制であり失敗したとしても成長できる組織であり結果にこだわるだけではなく、気持ちを持って取り組み、次の年には検証できる材料を残し、ただ前を向いて歩んでほしい。その度に強い絆が樹木の年輪のように重ねられ一生の仲間となるだろう。

出向での学びと魅力

(公社)日本青年会議所、(公社)日本青年会議所北海道地区協議会へ出向は多くの経験から得る学びがあり、様々な地域での活動や十人十色の思考は必ずや自らの刺激となるものだろう。全国各地、全道各地のつながりを大切にし、青年会議所のスケールメリットを最大限に活かすことで情報共有や連携強化に努め、地域に留まることのないグローバルな考えを持ち自身の能力を高め魅力を引き出してほしい今後の青年会議所運動を行ううえでその貴重な経験と知識は一歩先を往く事業構築への架け橋となり、自身の地域だけではなく他地域をも照らす青年会議所運動が実現可能となり、新たな価値の創造につながる。

結びに

(公社)北見青年会議所は69年の歴史と伝統を紡ぎ70周年を迎えようとしている。組織として今後、最も大事なのは信頼関係であり、多くの時間費やしている青年会議所運動を理解し支えてくれている家族、企業、先輩諸氏、地域へ利他の心を持って感謝の気持ちを存分に信頼に応えていこう。

ウィズコロナ、アフターコロナの時代に変化や失敗を恐れていては先駆けの精神を宿すJAYCEEとは言い切れない。挑戦して失敗を恐れるより、何もしないことを恐れていきたい。

事業を構築していくうえで時には理不尽に感じること不満に思うこともあると思う。しかし、愚痴をこぼしできない理由を 並べるのではなく、しっかりと前を向き、背伸びをして挑戦していこうではないか。一歩一歩の努力の積み重ねがきっと一回りも二回りも大きな成長につながるのだから。

未来は誰が創るのだろう。

ほんの少しの変化でも構わない、私たちの新たな挑戦と勇気ある決断は地域に好転の兆しを掴む。どんな逆境も、空回るときも、かけがえのない仲間がいる。自分らしく、果敢に進んでいこう。

地域の未来が希望で満ち溢れ、子どもたちが夢を持ったまま逞しく成長できると信じて。

自分を信じ仲間を信じ邁進しよう。
笑顔と希望溢れる持続可能な北見の創造へ。

基本方針
Basic policy
新たな挑戦と勇気ある決断こそ未来を切り拓く
希望に満ちあふれた地域の創造へ
  • 持続可能な逞しい組織の確立
  • 笑顔溢れる明るい未来の創造
  • 多くの人を巻き込む活力溢れる地域の創造