和の心で紡ぐ感動の新時代 All our dreams can come true

理事長所信

Belief

はじめに

1989年1月8日、元号が「平成」となってから約30年が経過し、2019年新しい元号の施行へ向け新時代が始まりを迎えようとしている。世界の人口は増加し、建物は想像を超えた高さとなり、インターネットの普及は私たちの生活を変えてしまった。ソーシャルメディアはインターネットを利用したサービスのなかで最大級の影響力をもち、そうした背景から携帯電話の所有は人口の133%に上る。便利となった経済の裏には多くの課題が残された。
ヒト・モノ・カネが国境を越えて自由に行き来するグローバリズムの進展は、諸外国の経済成長を後押しし、貿易量に後れを取った日本は国産メーカーのシェアを奪われる形となった。AI技術は進化し、生活をより豊かにする反面、人間の能力をはるかに超える技術は社会に深刻な不安を抱かせる。
また、平成元年には働き盛りであった40代の団塊世代も70歳近くを迎え、18歳以下の人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化社会は今後ますます加速すると推測される。

そのなかで、2014年5月日本創生会議はこの北見市を「消滅可能性都市」であると発表した。昭和に生まれ、平成という時代に多くを学んだ私は、自分が生まれてきた意義、自分の使命によく自問自答することが多く、その答えを探し人生の歩みを進めていく道半ばに2008年1月公益社団法人北見青年会議所に出会った。
自分の使命とは何か。使命について深く考えたことがある。

オーストリアの経営学者ピーター・フェルディナント・ドラッガーは、自身のセミナーにおいて、使命とは今世において自分が成すべきことであり、使命を明確にすることの重要性を問いかけた。企業においても、家庭においても、地域においても使命とは対象が自身ではなく他のためであること。戦後の混乱のなかで、一日も早い復興と地域経済の発展を願い、「明るい豊かな社会」を築くため、1953年から続く地域づくりや人財づくりの運動を全力で取り組み積み上げてきた先輩諸氏の伝統と歴史は、今も時代の変化とともに手法はかわれども、引き継がれてきており、入会から長い間、同じ時間を共有するなかで、利他のために情熱を燃やす使命を知った。

新しい時代において自分の愛すべき地域を消滅可能性都市としてはならない。私は地域づくり、人財づくりにおいて重要なものは人であり、その人の支えとなるのが「心の豊かさ」だと考える。そのために必要なことは「感動と感謝」を知ることだと思っている。人々が使命を知り、それぞれの個性を発揮し、調和をとり行動した時、限りない情熱が溢れ出し地域を活性化させるであろう。

心を豊かにし利他のために尽くすこと。私が自分に問い続けているもの
それは日本古来の精神「和の心」

次世代教育への支援と社会福祉への開発

現在、子どもの自制心や規範意識の希薄化、生活習慣の確立が不十分であることなど、心と体の状況に関わる課題は少なくない。道徳教育は一貫した教育が必要とされ多様な人々との交流や地域での諸団体との連携においた企画・運営への参加、また家庭と地域社会と一体となった道徳性を高める実践活動を推進していくことが必要と考える。次世代を担う青少年に対し、そのような異校種との連携や達成感から感動を導き出し、豊かな心をもつ道徳性を育んでいけるよう青年会議所として支援していきたい。

核家族化や高齢化が進み、住民相互のつながりが希薄化するなど「社会福祉」に取り巻く環境は大きく変化している。日本の人口減少社会から少子高齢化を背景に、税収の減少や社会福祉コストの増大に伴う財政は悪化が加速したことから、生活の質(QOL)の維持・確保が非常に難しくなってきた。2016年6月ニッポン一億総活躍プランにおいてあらゆる場面で誰もが活躍できる、全員参加型の社会である「地域共生社会の実現」が掲げられたことにより、子ども・高齢者・障がい者などすべての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる地域共生社会を実現していくために行政も地域と一体となって制度に対応を進めていく。そうしたなか、未だ制度において対応できない問題や、福祉ニーズの多様化などによって、地域による支援が必要不可欠とされている。私たち青年会議所としても、誰もが居場所や役割のある、人と人との暖かいつながりと「人を育み希望の抱ける地域社会」を創っていくことが求められており、地域を担う青年会議所としての使命であると考える。

夢と笑顔の協働事業創造へ

今の北見市の現状は極めて深刻化している。地域経済の低成長を踏まえ北見市合併後4自治区の適切な役割や地域特性を生かした産業の活性化。観光交流などによる交流人口の増大策を求められ、人口減少時代において移動が困難で不自由な生活を強いられる地域住民に対し、コンパクトな市街地づくりへの転換や、市民生活を適切にサポートする交通体系の整備。中心市街地空洞化など様々な課題に対し行政としても取組を行っている一方、情報化社会のなかにおいて地域住民の不安は募り、肌で感じるほど私たちの生活に直結して影響を及ぼしている。
そうした消滅可能性都市としての背景に危機感を募らせたなか、すべての人が夢を描き「心の活力」や「地域の活力」となるようにと、長き年月をかけ「自分たちのまちは自分たちでつくる」といった志で、関係諸団体や地域住民と協働で地域交流事業、地域協働事業を行ってきた公益社団法人北見青年会議所の地域に対する様々な歩みは、確実に一歩一歩地方創生への道筋を辿っていると考える。

しかし、今もなお行政や他団体単体だけの取組では、地域住民のニーズに対しきめ細やかな対応をしていくには限界があり、私たち青年会議所として地域との総合調整機関となり、あらゆるニーズと課題に対応していかなくてはならない。そのためにはこれからも行政、関係諸団体、地域住民を巻き込んだ笑顔溢れる「協働事業」を展開していく必要があり、時代に即した地域がさらに活性化する事業を創造する機会を設け、人の輪の力によって感動を巻き起こす市民主導型の地域づくりに取り組んでまいりたい。

また、地域の不安要素として、北見市における大災害は常に起こりえる課題の一つとなった。今以上に防災・減災に関する知識をさらに深め、人的ネットワークの確立と体制のあり方も整え、起こりうる災害に対し、的確な災害支援への備えをしていく必要がある。地域を守る青年会議所としての使命を認識していこう。

指導者を育成する人財開発

地域を発展させるために必要なことは、利他の使命をもった指導者を育成すること。企業や家庭そして地域が、私たちの運動を理解し、支援していただくことで私たちは青年会議所運動を推進することができている。

青年会議所に入会し、運動を展開する私たちは、限られた時間のなかで、組織に必要とされる多くの知識を習得し、会員としての資質を高め、地域を支える青年経済人として責任のある立場を理解する必要がある。地域社会に対し向き合う姿勢を行動へと移し、地域を牽引していける次代の指導者と成り得る人財をより多く指導・育成することで地域経済の発展に寄与できていく。

また、現在会員数が70名を下回り、在籍年数が短いメンバーが中心となることで組織は、歴史と伝統の継承や価値の高い運動の継続が困難になる可能性があるなどの組織としての課題が表面化してきている。指導力を高め一人ひとりが、社会のあらゆる分野で活躍し、憧れの存在となったときに、助け合い他を思いやる和の心をもって行う会員の拡大運動は、入会者を必然と増加していくものと確信する。

地域を牽引する指導者となること。その過程のなかに、私たちを送り出していただいている企業や家庭に対して使命をもって行動する会員の資質の向上につながっていくと考える。成長を知った感動と成長の機会に対し感謝を胸に、組織を増強していきたい。

地域ブランドと組織のブランド

青年会議所運動を行う上で、関係諸団体や地域住民の理解と協力は必要不可欠と考える。近代ではICTの活用により、容易に情報の発信を行うことが可能となった。

今後も私たちが取り組んでいる運動を地域に対して発信することは、地域の価値や組織の存在価値を高め、地域と組織のブランディングを高めていくことにもつながる。ICTの最善の活用を再確認し青年会議所の運動や活動を迅速にそして魅力ある発信を行い、理解と共感を得ていただくことで、地域との信頼を築き上げ連携をさらに深めていくことが必要である。

結の力がもたらす一筋の光で地域を輝かせるために

2009年「Infinity ~「つよいこころ」で無限の可能性を切り開く~」をテーマのもと第58回北海道地区会員大会北見大会を主管してから10年。地域の基礎をつくりあげた開拓期の先人の精神を受け継ぎ、市民の自立への意識変革を目指した大会を経て、公益社団法人北見青年会議所は、2019年度第68回北海道地区大会北見大会を主管する。

この時代の転換期において地域の抱える問題の共有と解決への強い発信を行い、地域住民と共に「感動」を生み出し、北海道それぞれの地域に対し意識変革をもたらす大会とすることで、愛する地域と北海道を結び、夢と希望をもって未来へとつながる道しるべとしたい。大きな成長と大きな使命を抱き地域を変革するために行動する一人ひとりの挑戦は、人と人、人と地域、地域と地域の結びつきをさらに強固なものとし、必ず北見市の未来を輝かせるだろう。

All our dreams can come true,
if we have the courage to pursue them.
夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。
(Walt Disney)

夢を持ったその日から環境のすべては変化する。その夢に向かって行動しよう。そこに必ず価値がある。もし夢が途絶え、希望がきえてしまったとしても、それは決して無意味ではなく、夢を持つことによって、何かが確実に変化したはず。それこそが、夢がもたらしてくれた一番の宝物でありずっといつまでも大切にしよう。

最後に

人々の笑顔、それは地域・市民・企業・働く人・家族そして子どもたちの満たされた「心の豊かさ」が笑顔を作る。私たちは情熱と勇気を持って時代の背景を見つめ、導かなくてはならない。混沌とする時代のなかで助け合った思いやりの精神は、必ず「感謝」という形によって人からまた人へと巡り続けるものと信じ、邁進していこう。

地域に必要とされた愛され続ける公益社団法人北見青年会議所として。

基本方針
Basic policy
光輝く未来のために、勇気をもって挑戦し続けよう!
人のつながりが夢を現実のものとする
和の心で創る感動の物語
  • ●笑顔溢れる感動の協働づくり
  • ●夢を描く感動の地域づくり
  • ●希望を抱く感動の人財づくり
  • ●和の心が生み出す感動の組織づくり
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